お金に関すること
個人事業主にいざなってみると、お金について考えなければならないことが山ほどあります。その名の通り個人で事業を運営するので、待っていても給与など入ってきません。取引先から入金されたとしても、それをまるで個人の預金のごとく適当に使っていいわけではなく、きっちり仕訳を行わなければなりません。確定申告は青色申告にしたほうがメリットが大きく、さまざまな経費を計上したり、赤字を繰り越したり、保険料を控除できたりと、節税の手段が豊富です。
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そもそも給料っていう概念はある?
個人事業主は雇用されているわけではないので、会社員のように毎月の収入を給与とは呼びません。まして、給与のように毎月決まった日に一定額が入るということもないため、生活費が必要になればいつでも事業用の資金から引き出すことができます。ただし、事業とプライベートのお金の区別はしっかりしておかないと、経理上の処理に泣くことになるので注意が必要ですよ。事業用からプライベート用のお金を引き出すときは、「事業主貸」という勘定項目を使うことになります。
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青色申告で節税しよう!
毎年の確定申告は、個人事業主にとっては気の重い作業ですが、しっかりやれば節税できます。個人事業主は青色申告と白色申告どちらでも申告が可能です。青色申告のほうが経理の処理が複雑ですが、そのぶん高い節税効果を期待できるという大きなメリットがあるので、申告にあたって必要な知識をしっかり蓄えておくようにしましょうね。ここでは、経費や赤字の繰越し、不服の申し立てなど、青色申告だからできることなどについてご紹介します。
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保険でも節税できるよ!
保険はいざという時や老後に役立つものですが、個人事業主の節税にも役立ちます。個人事業主におすすめの保険としては、中小企業や個人事業主が取引先の倒産リスクなどに備えて加入する「経営セーフティ共済」や、通常の国民年金にプラスして加入できる「国民年金基金」「確定拠出年金」そして、個人で加入できる生命保険や医療保険、年金などがあります。これらの保険は、加入することだけでもメリットがありますが、確定申告の際は控除対象にもなるので節税になります。