まずは仕事とプライベートを分けてみよう!
お金をスッキリ管理する方法
個人事業主は、仕事とプライベートの区別がつきにくいのがいいところでもあり悪いところ。専用の事務所がなく、自宅が事務所という人ならなおさらそうかもしれませんね。使った電気代、水道代も経費なのか生活費なのかよくわからないのではないでしょうか。事業で得たお金は自分のものなので、何に使おうと自由なのですが、仕事の出費とプライベートの出費をごちゃ混ぜにしてしまうと、経理で大変なことになってしまいます。この問題を解決する方法はとても簡単。事業用とプライベート用のお金の管理をしっかり分ければいいのです。
お金の管理は最初が肝心
一番楽なのは、最初の段階から事業用とプライベート用の管理を分けること。事業用の銀行口座とクレジットカードを作ったら、そこから直接プライベート用のお金をランダムに引き出したり物を買ったりしないことです。口座もクレジットカードもプライベート用のものを別に用意しましょう。でも、事業用の口座からお金を出さないことには生活できませんよね。この場合「事業主貸」という科目で仕訳ればいいのですが、経理を簡単にしたいなら、給与のように毎月決まった額、もしくは必要な額を引き出すようにしてみると、管理がしやすくなります。クレジットカードは事業用とプライベート用をしっかり使い分ければ問題ありません。買い物ついでに仕事で使うものを一緒に購入したい時などに面倒ですが、経理で面倒な思いをするよりは楽かもしれませんね。
ポケットマネーで事業用の買い物をした場合
ポケットマネーから事業用の買い物をした場合、事業主に個人用のお金を借りたという発想になるので、今度は「事業主借」で仕分けます。貸すほうも借りるほうも自分のことなのでちょっとややこしいですが、事業主の自分とそうでない自分がいると考えてみるとわかりやすいでしょう。事業主借で処理したら、できるだけ清算することをおすすめします。そのままにしておくと、プライベート資金を事業にいくら費やしたかわからなくなる可能性があります。
事業主貸と事業主借
事業主貸と事業主借は、個人事業主専用の勘定科目です。事業用のお金は自分で稼いだものなので、自分が自分にお金を貸し借りするという考え方は、ちょっと違和感がありますよね。きちんと管理できるならいいのですが、事業のお金だか自分のお金だかよくわからなくなってしまうよりも、最初から銀行口座とクレジットカードをしっかり分けておいたほうがビギナーには安心です。ちなみに、光熱費に関しては、毎月の代金を事業主貸で生活費として処理をしておいて、年末にまとめて水道光熱費として処理すればOKです。