個人事業主をやるなら「用途別の口座」をつくろう

用途によって使う口座を分けよう!

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いざというときに備えるために

自分のペースで働くことができる個人事業主は、気楽といえば気楽ですが、収入が安定しないという悩みが永遠のテーマですよね。でも、毎月安定した給与をもらえる会社員なら将来は安泰かというと、そうでもない時代。隣の芝は青く見えるというだけのことなのかもしれません。個人事業主の収入に関するリスクに備えるためには、お金の管理をしっかりと行うことが重要です。そこで活用したいのが用途別の銀行口座です。

困ったとき用の口座をつくっておく

順調だった仕事がピタッと止まってしまうことなど、考えるだけで恐ろしいですが、そんな可能性も考えておかないといざというときにアタフタしてしまいます。稼いだお金を稼いだだけ使うのではなく、困ったときに使える資金として別にストックしておきましょう。これはできるだけ早く準備しておきたいことなので、後回しにせずコツコツ貯めましょう。できれば1年仕事がなくてもどうにかなるぐらいの余剰資金を、メインの口座ではなく別の口座に入れておくと安心です。もし余剰資金がない状況で仕事がゼロになってしまうと、焦って空回りしたり、薄利多売になったりして、どんどん自分が苦しくなっていってしまいます。余剰資金があれば、時間に余裕ができたときに営業を手厚くしたり、セミナーやイベントに参加したり、スキルアップのために勉強したりと、ゆったりとした気持ちで時間を有効活用できるはずです。

用途別の口座を用意する

稼いだ収入は全部自分のものなので、1つの口座で事業とプライベートの収支を管理することはできますが、確定申告のことを考えると別にしておいたほうがいいでしょう。保険や年金の支払いを管理するために、専用の別口座を用意するのもアリです。用途別の口座に別れていると、収支の管理がしやすくなるかもしれません。

不安定な収入をどう管理すればいいか

毎月の収入が決まっていないと、毎月の生活水準も不安定になりがちですよね。そうすると、お金がないときは節約し、あるときに使うといった状況に陥り、お金が思うようにストックできなくなってしまいます。こうした事態を避けるためには、毎月の収支を予測して生活水準を定める必要があります。例えば、1年間の収入平均にしてもいいですし、少しストイックにやりたければ、年間でもっとも収入が低かった月を基準にしてみてもいいでしょう。引き受けているプロジェクトが長期で、報酬の支払いがずっと先になるというケースもあるでしょう。そんな場合は、毎月いくらかを支払ってもらう分割方式ができるか、顧客に打診してみるという方法もあります。分割が可能なら、未払いへの不安も払拭できるので安心して仕事に取り組めますね。