どうやって管理する?
お金の管理をしっかり行うことは、個人事業主として息の長い活動をしていく上でとても重要な要素です。給与で生活していくことに慣れていると、税金や保険、年金の支払い状況や領収書の保管などを気にすることはあまりありませんが、個人事業主になるとそのすべてを自己管理しなければならないので、効率的に管理する自分なりの方法を確立しておかなければなりません。では、お金を上手に管理するためにどんなことができるのでしょうか。
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まずは仕事とプライベートを分けてみよう!
個人事業主として活動する前に準備しておきたいのがお金の管理体制です。最初にしっかり基盤を整えておくことで、後の経理処理が楽になります。銀行口座とクレジットカードは、事業用とプライベート用をきっちり使い分けるようにしましょう。そうすることでお金の流れがシンプルでわかりやすいものになり、仕訳作業も簡単に終わります。事業主独特の勘定科目である事業主貸と事業主借の違いについても、しっかり理解しておきましょう。
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領収書はゼッタイ捨てたらダメ!
領収書は、個人事業主にとって節税につながる大切な経費を証明する書類です。税務署からの要請でもない限り、領収書を提出することはありませんが、個人事業主で白色申告の人は5年間、青色申告の人は7年間、領収書を保管しておかなければならない決まりです。普段から領収書をとっておく習慣がない人にとっては面倒に感じることかもしれませんが、画像を撮影しておくだけでレシートを自動的に記録してくれるツールを活用すると簡単です。
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用途によって使う口座を分けよう!
お金をうまく管理するために、用途に合わせた銀行口座をそれぞれ使い分けるという方法があります。事業用とプライベート用の口座をただ分けるだけでなく、困ったときに使うための余剰資金をしまっておく口座を別に用意しておくと、ついついお金を余分に使いすぎてしまうことを防ぐこともできます。個人事業主は保険や年金も自己管理なので、管理状態をわかりやすくするため、保険や年金専用の口座を用意しておくという方法もあります。